取材・文/新田由紀子とも言えるもので、たくさんの可能性があります。まずは、毎月の定例句会の様子を写真や動画でご覧いただけるようにします。他にもアイデアを募きなものですが、一方で少人数の句会にもよろしさがあります。例会で、スタッフに尋ねていただければ、お近くの句会をご紹介できるかもしれません。まずは、あれこれ悩まずに、季語を入れることだけを意識して作ってみましょう。印刷物と違って、随時更新することができます。集中です」 「俳句を作り始めて間がない方は、まずは会誌に投句をしてください。そして投句するための句を作るために、参加できる句会を探しましょう。可能ならば、月に一度東京で開かれる『青麗』の例会にいらしてください。この会は50人規模の大と、五七五の十七音字のリズムを守ることの二つ上手でなくても、言いたいことが伝わればいいの瞬間が必ずやって来ます」 「藍生」の事務所には、師の遺影が飾られている。「先生、また来ますからねー」を後にした。俳句を続けていくにはです。するっとできたものに自分らしさが出ていたりします。俳句は、上手さより自分らしさです。続けていると、だんだん思いの通りに詠めるようになって、おのずと楽しくなります。最初はもどかしいでしょうが、ある日『詠めた!』というそう言って、主宰は遺影に手を合わせ、事務所 7 * 髙田正子(たかだ・まさこ)「青麗」主宰。1959年岐阜市生まれ。1990年「藍生」(黒田杏子主宰)創刊と同時に入会。句集に『花実』(ふらんす堂/第29回俳人協会新人賞受賞)『青麗』(角川学芸出版/第3回星野立子賞受賞)など。著書に『黒田杏子の俳句』『日々季語日和』『子どもの一句』などがある。
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